前線の影響で雨が多くなる梅雨時や秋雨シーズン
雨の日の運転となると視界が悪くてよく見えなかったり、いつもと同じ速度で走っていてもブレーキが効きづらかったりと、普段と違って危険がいっぱい!
私も初心者の時には近づいてくる歩行者が見えなくてぶつかりそうになり、怖い思いをしたことが何度かありました(;´∩`;)
もう運転歴は7年以上になりますが、今でも雨の日はかなり注意して運転するようにしています!
今回はそんな雨の日の運転に潜む危険や気をつけることについて解説したいと思います♪
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目次
雨の日は交通事故が急増
「雨の日は事故が多くなるので気をつけましょう!」
教習所に通ったり、免許の更新の時なんかには必ずと言っていいほど耳にするセリフですが、実際のところはどうなんでしょうか??
実際に運転しているとガラスに水滴がつくことで視界は悪くなるものの、サーキットのような凄まじいスピードを出すわけでもないのでそこまでの危険は無いようにも感じるかもしれません。

(出典:JAF http://www.jaf.or.jp/)
↑は晴れた日と雨の日の事故件数を比較した表です。
件数だけ見れば「なんだ、晴れた日の方が事故が多いじゃん!」と思うかもしれないですが、そもそも1年の間に晴れた日の方が圧倒的に多いので、これだと正確な比較はできません^^;
そこで見てもらいたいのがコチラ↓

(出典:JAF http://www.jaf.or.jp/)
今度は晴れた日と雨の日、それぞれの1時間あたりの事故件数をまとめたものです。
事故件数は、晴れだと1時間あたり1件程度なのに対して雨になると約5件、およそ5倍までに増えていることがわかります。
実際、2016年を例にすると雨が降ったのは24時間365日のうち、雨が降っていた時間は約6%にすぎないのに、発生した事故件数は総事故件数の18%にものぼります!


(出典:首都高ドライバーズサイト http://www.shutoko.jp/)
雨の日はスリップ事故が多発!
雨の日の事故原因で最も多いのは、やはりスリップによるものです。
映像はスリップ事故を捉えたドライブレコーダー
いやぁ、怖ぇ・・・
この軽トラックの場合は、カーブに差し掛かったところでブレーキを踏んでいるのでリアタイアが流れてスリップ
対向車と正面から衝突してしまっています(- -;)
この映像は車と車の事故ですが、雨の日は施設接触事故(建物やガードレールなど)も多く、しかも事故の約7割が時速60km以上で発生
やはりスピードを出しすぎれば制動距離が伸びるし滑りやすくなるので事故が多くなるんですね。

(出典:首都高ドライバーズサイト http://www.shutoko.jp/)
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雨の日の運転で気をつけること8選!
さっと雨の日の事故について見ていきましたが、ここで改めて雨の日に気をつけることをまとめておきたいと思います^^
①速度の出し過ぎに注意(ハイドロプレーニング)

免許を持っている人なら「ハイドロプレーニング」は一度は聞いたことがあると思います。
一応簡単に説明しておくと、水たまりなどを走った時にタイヤと路面の間に水が入り込むことでタイヤが浮き上がってしまう現象のことです。
タイヤが路面に接地していなければ当然ブレーキはほとんど効かず、たとえブレーキを掛けたとしても車は水の上を滑っていくような状態になります。
なんでこんなことが起きるのか?
その大きな原因の一つが“スピードの出し過ぎ”です!
晴れた日はタイヤが地面に押し付けられる圧力が大きいのでしっかりとしたグリップ力が発生します。
ところが、雨で路面に水が溜まっている時に早い速度で走っているとタイヤの接地圧よりもタイヤにぶつかる水の水圧の方が大きくなるのでタイヤが浮き上がってしまうんです。

ありきたりですが雨の日、特に高速道路を走るときは普段よりもスピードを控えめにすることが大事ですね!!
もし、雨でタイヤのグリップ力が落ちているのを感じたら、できるだけハンドルを動かさずアクセルから足を離してエンジンブレーキで自然と速度を落としましょう。
(説明した通りブレーキは効かないですし、迂闊にブレーキをかけるとスリップして危険です!!)
②タイヤの劣化に注意
タイヤの劣化も雨の日のスリップ事故に繋がります。
起こる現象としては①と同じハイドロプレーニングで、タイヤが擦り減ることでタイヤに彫られている溝が排水する能力が下がってしまうことが原因となります。
映像の例は極端ですが、かなりわかりやすいと思います。
溝のないタイヤは水が流れ込んでくるたびにふわふわと浮き上がっていますが、しっかりと溝のあるタイヤの方はしっかりと地面についていますね^^
タイヤの交換時期は走行距離3万キロ以上、使用年数3~5年が目安です。
自分の車は大丈夫か、日頃からチェックしておきましょう♪
コチラの記事も要チェック!
③ワイパーの劣化に注意
雨の日の運転は視界をしっかり確保することがとても重要!!
ガラスの雨をとばしてくれるワイパーも長年使ってゴムが劣化すると水はけが悪くなるので注意が必要です。
交換の目安としては半年~1年ですが、雨の日の運転が多かったり屋根のない場所に駐車していると劣化も早くなります。
洗車の時などにワイパーを動かしてみて、視界の悪さを感じたら交換するようにしましょう♪
④ライトのつけ忘れに注意

雨の日でも昼間だと点けない人も案外多いですが、ライトを点けておくと事故の防止のも役立ちます!
ライトは夜などに自分の視界を確保するだけではなく、相手に自分の存在を知らせる役割もあります。
特に暗いボディカラーの車は見えづらく思わぬ事故を招くこともあるので、雨の日はライト点灯を忘れずに(^O^)/
⑤ガラスの曇りに注意

雨の日は結露によるガラスの曇りも良く起こる現象の一つ
そもそも結露するのは気温が変化するとそれに伴って空気が水蒸気を許容できる量(飽和水蒸気量)も変化するからです。
むかし理科の授業でやりましたね~、覚えてますか??笑
気温が低いと空気中の水蒸気量は少ないですが、気温が上がると水蒸気量も増えていきます。

冬場に窓が結露するのはまさにこれ
暖かい室内は水蒸気の許容量が多いですが、外気で冷えた窓周辺は許容量が少なくなるので、空気中の水分が水蒸気から水滴のような液状に戻るわけです。
雨の日に結露するのも基本的には同じで、窓ガラスは外気温よりも冷たいため、そこに触れた水蒸気が水滴になってしまい曇ってしまいます。
もし、曇りが発生したらすぐにデフロスター(デフォッガー)を使いましょう!
エンジンの排熱で暖められた温風を当てることで結露を解消するようになっています。
あとは、窓の内側が汚れていると曇りやすくなるので日頃からクロスなどで掃除してくのもオススメ♪
⑥サイドミラーの水滴に注意
フロントガラスはワイパーがあるので雨を飛ばせますが、サイドミラーはそうはいきません。
サイドミラーは進行方向と逆側を向いているので、風も当たらず一度ついた水滴はなかなか落ちないです(- -;)
水滴がつくとかなり見づらくなり接近してくる他の車に気づかないことも・・・

(出典:JAF http://www.jaf.or.jp/)
それにサイドミラーを見ようとそちらばかりに気を取られて、他の場所への注意が散漫になり事故につながることもあり得ます。
amazonやカー用品店でミラーの撥水剤が数百円程度で売られているので、あらかじめコーティングしておくといいですよ(^O^)/
⑦雨の日の運転は疲れるので注意

雨の日は晴れた日よりも気を使う分疲れやすい、というのも覚えておいてください。
視界が悪いと無意識に目を凝らす時間が多くなるので、普段よりも圧倒的に目が疲れやすくなります。
また、運転に慣れていない初心者だと単純に緊張して疲れることも多いですね。
疲れがたまると判断力が鈍り、とっさの反応も悪くなるります。
もし、疲れを感じたらこまめに休憩を取るようにしましょう!
⑧歩行者も車に気付きづらい

これはドライバー自身のことではないですが、意識しておくといいです。
雨の日は傘をさしているので視界が狭くなり、近づいてくる車に気付きづらいです。
しかも雨音で車の走行音もかき消されてしまうのでなおさら。
狭い道などで歩行者がいたら、車の存在に気付いていないかも!と思っておけば、自然と用心した運転になるはずです^^
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少しでも不安があるなら運転しない
気をつけることを色々と書いてきましたが、確実なのは雨の日は運転しないのが一番!
どうしても車を使わなければいけないときは仕方ないですが、そうでなければ雨の時は運転を控えるのも手です。
そもそも運転しなければ事故も起きませんし^^
運転に自信がなかったりして雨の日の運転にちょっとでも不安があると、運転に集中できず余計に事故を起こす確率も上がります。
そんな時は思い切って運転するのはやめて、電車やバスなどの交通機関を使うのも大事な判断ですよ!!
さいごに
今回紹介したことはあくまで知識として覚えておくと良い、という内容です。
これを知って対策をしたからといって100%安全ということは絶対にあり得ません!
何より大事なのは運転する人の安全に対する意識であって、知識はあくまでも知識
覚えていても発揮できなければ意味がないですよね^^;
知識を発揮できるかどうかはそれを使う人の意識次第
ぜひ、安全に気をつけて雨の日のカーライフを楽しんでくださいね♪
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