棒ノ折山日帰り登山!初心者にもオススメの登山コースで関東随一の絶景を堪能湖!

東京の奥多摩町と埼玉の飯能市にまたがるようにそびえる棒ノ折山。

登山コースが整備されていて標高も969mとそれほど高くないので登山初心者でもチャレンジできる山です。

行ってみるまで知らなかったんですが、棒ノ折山はマンガ「ヤマノススメ」に登場した山で地味ーに有名になってるみたいw

でも、実際に登ってみるとマンガの題材にされたのも納得する絶景スポットでした!

正直言って今まで登った山の中でも山頂からの眺めはトップクラス。

ちょうど天気も良かったので遠くスカイツリーまで見えたほどです。

ふもとには駐車場があってアクセスも便利だし、温泉もすぐ近くにあってもう至れり尽くせり(笑)

ということで今回はそんな棒ノ折山に登ってきた時の様子を詳しく紹介していきます♪

<棒ノ折山の基本情報>

・エリア:関東(埼玉県)

・標高:969m

・レベル:中級

・歩行距離:約8.4km

・所要時間(休憩を除く):約4時間10分

・登山ルート(地図):

・コースタイム:さわらびの湯バス停(20分) → 登山口(40分) → 白孔雀の滝(30分) → 岩茸石(30分) → ゴンジリ峠(15分) → 棒ノ折山山頂(35分) → 岩茸岩(15分) → 白地平(60分) → さわらびの湯バス停

<棒ノ折山へのアクセス>

<>車の場合

都内から車で行く時は中央道から圏央道を経由して青梅インターで高速を下ります。

高速を下りてからさらに20km、30分ほど車で移動しないといけないので結構遠いですね。

写真撮るの忘れたけど、高速を下りてから岩蔵街道(都道44号線)を北上して行く途中にファミマがあるので、買い出しはそこで済ませるといいですよ。

【ファミリーマート 海田岩蔵街道店】

・住所:〒198-0022 東京都青梅市藤橋1-396-2

・TEL:0428-30-0282

・営業時間:24時間

<>駐車場

山の近くにコインパーキングとかはないんですが、さわらびの湯バス停のすぐ裏に「やませみ」という直場所の駐車場に無料で停められます。

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あとはさわらびの湯に入るならそこの駐車場に停めるのも手。

<>電車の場合

電車の場合は東京メトロ副都心線か西武池袋線に乗って飯能駅へ。

飯能駅からは国際興業バスの「湯の沢」行きに乗り、さわらびの湯バス停下車です。

<今回の服装と持ち物>

この日の予想最高気温は13℃。

たぶん山の方に行くともっと寒いんだろうけど、今回の登山時間を考えたら防寒のパンツまで履かなくても動いてればあったかくなるから大丈夫でしょ!という安易な考えからフツーの薄手のパンツをチョイス。

さすがに上は冷えるだろうからいつものナイキのアンダーウェアにパタゴニアのフリース、さらにマムートのゴアテックスパーカーを装備。

ただ、結論から言うと頂上に着いたあと、昼ごはんを食べる時が寒かったのでパンツもしっかり防寒できるやつにしとけば良かったと後悔w

秋冬に登る時はしっかり傍観できる格好で行かないとダメですね、やっぱり。

持ち物もいつも通りで変わったものはなし。

頂上でお湯を沸かすためのSOTOのシングルバーナーに飲む分も含めた水2L

コーヒーを飲むためのスノーピークのチタンマグ

あとは温泉に入るためのタオルや着替えに、もしもの時のためのフラッシュライトと救急キット。

荷物はトータルでkg。

関東圏の日帰り登山だと毎回こんなもんですね。

<さわらびの湯バス停~登山口:20分>

家を7時くらいに出発してから約1時間半、駐車場のあるさわらびの湯バス停に到着。

天気予報では晴れ時々曇りって言ってたけど、ガッツリ曇ってるなぁ。

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ここがさっき紹介した直売所の「やませみ」ってお店。

もう年の瀬ギリギリだったので、年内の営業は終了していてガラーンとしてました。

そうそう、登山をスタートすると山頂も含めてここに戻ってくるまではトイレがないので、済ませておくのを忘れずに。

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近くにあった地図を見てみると周辺には山だけでなくキャンプ場もたくさんあるみたい。

山登りだけでなくキャンプに来てみるのも良さそうだね。

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車で来てるけど一応バスの時刻表をチェック。

飯能駅行きのバスは平日なら17時30分、土日祝日は17時55分が最終なので、バスで来た時はこれに間に合うように下山してきましょう。

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トイレも済ませたし、準備完了!

ただいまの時刻は8時38分。

いざ行かん、棒ノ折山!

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そういえばバス停のところのに「なぐりづえ」なるものがたくさんあって、登山客なら誰でも使っていいそうです。

もちろん杖として使うもので殴るためのものじゃないですよ。

※「なぐり」は“殴り”じゃなくて地名の“名栗”のことです。

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「可能な場合は返却してください」って可能じゃなかったら返却しなくていいんかいw

もちろん皆さんはちゃんと返却しましょうね。

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バス停を出発したらまず目指すのは有間ダム(名栗湖)

ダムのすぐそばに登山口があるので、まずはそこまで歩いていきます。

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目の前にある道を左へ。

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案内によるとここからダムまでは歩いて?5分ほどらしい。

バス停の周りはダムなんかありそうな雰囲気は一切ないけど、本当かな?

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とりあえず信じて登っていってみるか。

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写真だとなかなか分かりづらいんですが、この坂、結構キツい。

舗装されてると歩きやすいけど山道よりも突き返しが強いから思ってる以上に脚にくる!

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「ホントにこんなところにダムなんかあるのか~?」なんて話していたら・・・

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ホントにあったw

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おぉ~!なかなか迫力ある風景だなぁ。

普段ダムって実際に目にする機会がないから、こうして目の前にしてみるとなんだか感動w

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ダムの景色を眺めつつ、ダムの堤防を歩いていきます。

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ひたすら道なりに奥へ奥へと進んでいきましょう。

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ダム沿いに5分ほど歩くと棒ノ折山への登山口に到着。

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登山届のポストも用意されているので、持って来た人はここに出しておきましょう。

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<登山口~白孔雀の滝:40分>

ここからようやく本格的な登山道へと入っていきます。

目指す棒ノ折山までは3.3km。

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いきなり鬱蒼とした杉林の中へ。

そういえばこの辺りは11月中旬から2月中旬まではイノシシなどの狩猟が行われているらしく、道沿いに「発泡注意」の看板があったりします(笑)

なのでできるだけ目立つ格好をしておくといいですね。

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断崖絶壁とまでは言わないまでも、そこそこ歯ごたえのある岩場を通ります。

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スマホは登山道に入って10分もしないうちに圏外に。

登っている間もずっと電波が繋がるのは高尾山くらいですね。

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棒ノ折山へと向かう登山道は岩場が多く、時折滑落事故も起こっているそうです。

こういう看板を見ると改めて気が引き締まる。

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こんなとこ通って行くんだもんぁ。

そりゃあ足元が悪ければ滑落事故が起きてもおかしくないですね。

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「滑落注意」の次は「落石注意」

看板の向こう側に切り株に引っかかった大きな岩の説得力がハンパない・・・。怖。

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登山道に沿うように小さな川が流れてます。

寒い冬でも水の流れる音を聞きながら自然の中を歩いて行くのは気持ちいい♪

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ところどころ看板もなく「どこが道だ?」みたいな場所もあります。

そんな時は周囲の木にくくりつけられたピンク色のリボンを目印にするといいですよ。

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駐車場を出発してちょうど40分。

山頂まではあと2.5km。

このペースなら結構早くに着きそう。

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途中見つけたこの看板。

右に行くと「キケン×」って・・・

こんな標識初めて見た(笑)

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ふと「キケン」の方を見てみると、

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確かにキケンだ。

でもこうやって危ない場所をちゃんと示してくれているだけでも本当にありがたい。

山によってはなんの注意書きもなく崖崩れしてるような場所もありますからね。

埼玉県のマスコット「コバトン」

見たことなぞーコバトンw

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奥に進むと岩が切れ込んだところに到着。

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そうやらこの辺りでも落石があったみたい。

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ただ、周りを見渡して見ても登山道らしきものが見当たらない・・・。

あっちかこっちかとウロウロしていたらさっきの岩場の奥に看板らしきものが。

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なかなかアドベンチャー気分が味わえるな、ココは!

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こんな鎖場(と言ってもあるのは工事現場のロープ1本)まであったりして。

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奥に進むにつれてますますインディージョーンズみたいになってく。

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すごいねぇ!高所恐怖症の人は絶対登れなさそう。

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鎖場が崩落って・・・。

怖いこと言うなや。

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手すりみたいに鎖が用意してあるけど、足元がかなり不安定なので登る時は1人ずつゆっくりと。

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もう登山というよりクライミングしてるみたい。

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そして今登って来た岩場の横を流れるのが白孔雀の滝です。

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登るのに夢中になって肝心の滝を見逃してたので、せめて上からだけでも(笑)

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<白孔雀の滝~岩茸石:30分>

白孔雀の滝のあたりで山頂までの距離は約2km。

歩き始めてちょうど1時間くらいでココまで来たので、やっぱり比較的早いペースで登れてる気がする。

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まだまだ岩場が多くて濡れているところも多いです。

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ホント、それ。

ようやく道らしい感じになってきた、と思っていたら、

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今度はマムシかい!

たぶん寒い時期はあまりいないだろうけど、用心するに越したことはない。

細い道をズイズイ進んで行くと、

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ながーい階段があって、

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なんと車道に出るらしい。

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どんな道かと思ってみたらバリバリ山道じゃん。

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道の向こう側に休憩所みたいなのがあってさらに奥へと道が続いてます。

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この辺りも道がわかりづらいので、迷わないようよく注意して歩いて行きましょう。

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また長い階段。

登りやすいんだけど一段一段足を高くあげるから太ももの筋肉にものすごい負荷がかかるんですよね~。

いいトレーニングと割り切って登るしかないw

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階段をなんとか登って行くと、ん?

あの先の道・・・崩れてないか?

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ワーオ!完全に逝ってしまってますな。

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でも安心を。

ちゃんと迂回路が作られているので向こう側には行けますよ。

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だいぶ高いとこまできたな~と空を見ると・・・

お!晴れて来たじゃん!

さすが我が晴れ男パワーは絶大なり。

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階段を過ぎてからは平坦な道が続くので、ようやくハイキング気分で歩けるようになります。

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そしてそこから5分もしないところに巨大な岩が出現。

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もしかしてこれが地図にあったナントカ石なのか?

と近くに案内板があったので確認してみる。

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そうそう「岩茸石」ね(笑)

<岩茸石~ゴンジリ峠:30分>

岩茸石まで来れば山頂はもうすぐ!

と思って地図を改めて確認するとまだ40分くらいはあるみたいですね。

来た道を折り返すように横に道が続いているのでこっちへと進んで行きます。

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岩茸石を過ぎるとまたガッツリ登りになってきます。

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いやぁ~ほんとに晴れてきた!

これなら頂上からの景色も期待できそう♪

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山頂近くになってきても階段が崩れていたりするところもあったりするので気が抜けない。

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岩茸石から少し登っていったところで見つけた休憩スポット。

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ここが結構見晴らしが良くていい場所でした♪

ちょっと木があるけど自然に囲まれた山奥の雰囲気が満喫できますね。

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駐車場から約1時間40分。

棒ノ折山までは残すところあと1km。

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だんだんと周りの視界がひらけてきて山の稜線に出てきたので、頂上が近づいている感じ。

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また長い階段があるんだけど、

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めっちゃ崩れてるので登る時は要注意。

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そして階段を登りきると・・・

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広場のようなところに出ました。

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一瞬「頂上か?!」と思ったけど、看板に「棒ノ折山→」と書いてあるし、まだ先に道が続いているので違った。

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ここはどこかなと地図を確認。

って現在地どこよ?

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と、地図の横に目をやると書いてありました。

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<ゴンジリ峠~棒ノ折山山頂:15分>

ゴンジリ峠は棒ノ折山山頂に向かう道の最後のチェックポイント。

あとはこの雑木林の中を突っ切って行くのみ!

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でも一体どこが道なんだ?って感じw

ただ、奥見てもらうと右側に緑色のロープがずっと張ってあるのでこれに沿って歩いて行けばOK

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いよいよ山頂感が出てきたぞ!

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この辺の地面を見ると厚さ2センチほどもある立派な霜柱がありました。

いくら暖冬だっていっても山の上は寒いんだな~と実感。

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と思っていたら、

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この感じはもしかして・・・!

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着いたぁー!

棒ノ折山山頂!!

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いやぁ~この景色、最高すぎでしょ!

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はじめにもちょっと触れた通り、山頂にはトイレはなくベンチとテーブルに小さな小屋がひとつあるだけ。

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さぁさぁ、この景色を眺めながら昼食といこうじゃあありませんか♪

そして今日の相棒はこいつ。

たまには日本人らしくダシの効いた一杯をチョイス。

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お湯が沸くのがこんなに待ち遠しいことがあるだろうか。

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ようやく待ちに待ったこの瞬間。

いただきます。

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あ、ちなみに山頂も電波は圏外でした。(ソフトバンク)

確かドコモは繋がっていた気がします。

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<棒ノ折山山頂~岩茸石:35分>

山頂からはいろんな山が見えるみたいだけど、看板を見てもどれがどの山なんだか見分けがつかないw

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たまたまいたおじさんが詳しくどれがどの山だって教えてくれたけど、一番印象に残っていたのは筑波山が見えたこと。

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そしてスカイツリーも!

もっと晴れているともーっと遠くまで見えるんだろうなぁ~。

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景色はきれいなんだけど、なにせ山頂の気温が低くて昼ごはんを食べ終わったら寒くてしょうがない。

もっとこの景色を堪能したいところだけど、もう温泉に入りたくてしょうがないw

まぁ、なんだかんだで1時間はいられたし、そろそろ下山しますか。

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とりあえず来た道を引き返して岩茸石のところまで戻りましょう。

ご飯を食べて体力回復&温泉に入りたい欲求が強過ぎて歩くペースも格段にUP(笑)

同じ道だしほとんど写真を撮ることもなく岩茸石まで戻ってきました。

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<岩茸石~白地平:15分>

岩茸石についたら左横をすり抜けるようにして石の裏へまわります。

一見道がないように見えますが・・・

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安心してください、ちゃーんと道が続いてますよ。

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かなり細い道なので足を滑らせないよう気をつけていきましょう。

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少し歩くと舗装された道路に出ます。

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もしかしてあとはこの道を降りて行くのか?

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と思っていたら走路を挟んで反対側に道が続いてました。

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下山してるはずなのになんだか登ってる感じがするけど

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やっぱり登ってるw

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小さな山のてっぺんみたいなところで、ここは一体どこだろうと地図をみると、

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どうやらここが白地平らしい。

もう下りの道のりの道のりの半分くらいまで来てるのか。

やっぱり下りは早いな。

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それより気になったのが地図の温泉に入ってる女の人のイラスト。

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この顔。

あ~早く温泉入ってこんな顔してぇ~(笑)

<白地平~さわらびの湯バス停:60分>

どうやらここからはひたすら下って行くみたいですね。

いよいよラストスパート!

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こっち側の登山道は舗装路の間を縫うように通っているらしく、途中途中で車道に出ます。

たぶん車が来ることはほとんどないと思うけど、道に出る時は一応用心してくださいね。

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道路を渡るとすぐ目の前に登山道の続き。

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なんかこの階段、うっかりすると転げ落ちていきそうで怖い!

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お!朝歩いてきたダムが見えてきた。

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また道路に出て、

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渡って。

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ひたすら山林の中を歩き続けます。

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山頂を出発してから1時間20分が経過。

河又(駐車場のあるあたり)まではあと1.4km!

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とにかく温泉に入りたすぎて一度も休憩せずに降りていたら、

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あっという間にあと600m!

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次第に道もなだらかになってきた。

そろそろゴールは近いぞ。

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下山開始からおよそ時間40分

ようやく民家が見えてきた!

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そして登山道の最後はなぜかお墓の裏から出てきます。

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ここ人んちの敷地じゃないか?

と思ったけど、家の前にあるポストは登山届を出すためのもなのでちゃんとした登山道なんですね。

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道なりに進んで橋を渡ると

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目の前に「立入禁止」の看板のある坂があります。

なんとなくこの上が駐車場っぽいんだけど、立入禁止って書いてあるしどうしようと困っていたら、たまたま地元の人が通りかかったので

「ここって立入禁止なんですよね?」

と聞いてみたら

「いや、普通に通って大丈夫だよ~」

あ、そうなんだw

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地元の人の許可が出たので最後の上り坂をあがって行くと、

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やっぱりそうだ!

朝に車を停めたやませみの駐車場に戻ってきた~。

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帰ってきたのが午後2時前。

朝出発したのが8時40分で山頂でちょうど1時間休憩を取ったので歩いていた時間は4時間10分くらいですね。

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いい感じに疲れてきたし、体も冷えたから早速温泉に入るぞ!

<下山後はさわらびの湯で温泉タイム♪>

バス停がさわらびの湯という名前だけあって温泉もすぐ近くにあります。

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普段は大人800円で3時間までの時間制。

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でも平日に来ると時間無制限になるというお得感!

ま、3時間でも十分すぎるくらいなんですけどねw

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そしてここの温泉は“外道”がお出迎え。

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中に入ると「ヤマノススメ」グッズ売り場w

しっかり聖地化してますねぇ。

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温泉は内湯2種類と露天風呂が1つ、サウナもあってなかなか豪華。

(引用元:さわらびの湯公式サイト)

いやぁ、いいお湯でした~♪

<まとめ>

初めて登った棒ノ折山でしたが、簡単すぎず、かといってハード過ぎもしないちょうど良い歯ごたえのある山でした。

関東の山でも随一の絶景(って言っても関東の山全部に登ったことがあるわけじゃないけどw)の山頂でも見たあの景色はまた見たくなる美しさ。

季節を変えてまた登りに来たいな~。

皆さんも是非、棒ノ折山に足を運んで見てくださいね。

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