新宿総鎮守『熊野神社』を参拝してご利益と御朱印をいただいてみる。

オフィスビルやタワーマンションが立ち並ぶ新宿

モダンな雰囲気漂う風景が印象的なこの街にも古くから残されている歴史ある神社があります。

それが『新宿 十二社 熊野神社』

新宿中央公園のすぐ隣にあり周りはビルで囲まれているので初めて通った人は神社があることすら気づかないかも?

毎年9月になると地域一帯でたくさんの神輿が出る例大祭があったり、11月には酉の市、年始には初詣と地元に人にとってはとても親ある神社の一つ

うちからも歩いて行ける距離ながら、ふと「ちゃんとお参りしたことがないな~」と思ったので今回はご利益にあやかりにふらっとお参りしつつ御朱印も頂いてきました。

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新宿熊野神社の歴史

新宿熊野神社についてあれこれと見ていく前にまずは歴史から

一応、由緒について知っていたほうが理解も深まりますからね。

 

新宿にある熊野神社はその名の通り、和歌山県にある熊野三山を起源とする神社

この地に神社が建立されたのは応永年間(1394年~1428年)の頃だと言われています。

 

神社を建立したのは紀州出身の商人、鈴木九郎

当時、今の中野坂上から西新宿のあたりを開拓したり商売によって成功を納め、大きな財を成したことで「中野長者」と呼ばれたそうです。

今でも首都高速に「中野長者橋」という出入り口があるのはここに由来してたんですね。

 

でも、なんでそんな彼が神社を建てたのか?

実は彼の家は先祖代々、熊野神社の神官を務めた家系で鈴木九郎もその末裔

そんな経緯もあり、この地を開拓する際に自分の産土神(土地の守護神)である“若一王子”と呼ばれる神様を祀ります。

 

これが今の新宿熊野神社の始まり

のちに熊野三山に祀られている12の神様(十二所権現)を祀るようになったことで、現在の『新宿十二社熊野神社』となりました。

 

新宿熊野神社のご利益

御祭神

新宿熊野神社に祀られている神様は「櫛御気野大神(スサノオ)」と「伊邪那美大神(イザナミ)」

 

スサノオはヤマタノオロチを倒したとされる日本神話で最も有名な神様で、日本の神社に最も多く祀られている神様の一人で

むしろスサノオを祀っていない神社の方が珍しいので、誰もが気づかないうちに一度は神社でお参りしてるかもしれないですね。

このスサノオのご利益は厄除けや無病息災に始まり、縁結びから諸願成就に至るまで実にたくさん

逆にご利益がないことの方が少ないくらいなのでお願い事にはほぼご利益あり、と考えて間違い無いと思う(笑)

 

いっぽうイザナミはお金、土地、水など様々な神様を産んだ神様

ところが火の神様を産んだ時に火傷を負ったことでなくなってしまいます。

そんなことからイザナミは生と死に深く関わりのある神様として延命長寿や安産にご利益があるとされています。

加えて様々な神様の起源でもあることから、出世に商売繁盛、無病息災、縁結びにもご利益があるそうですよ。

 

八咫烏(ヤタガラス)

神社の境内を歩いていると提灯なんかに八咫烏(ヤタガラス)が描かれているのに気づくはず

八咫烏といえばサッカー日本代表のシンボルマークとしても有名ですね。

 

日本神話において、初代天皇である神武天皇が熊野国(今の和歌山県から三重県)から大和国(今の奈良県)へ行く際に道案内をしたとされる伝説上の生き物です。

そのことから八咫烏も熊野に深い関わりのある神の使いとされているため、ここ、新宿熊野神社でも祀られているんですね。

神武天皇は八咫烏の導きによって軍を率い、日本統一を果たしたことから勝負事にご利益があるとされています。

こんなところにまで「清酒やたがらす」

 

新宿熊野神社の御朱印と御朱印帳・お守り

新宿熊野神社について知ったところで、早速お参り!

参拝の作法は最も一般的な二拝、二拍手、一拝

 

お参りが済んだらすぐ横の社務所で御朱印をお願いします。

御朱印の初穂料は300円

社務所が空いているのは9時から17時まで

 

ちなみに新宿熊野神社には御朱印帳はないので自分で御朱印帳を持参しましょう♪

もし、御朱印帳がなくても神社で用意した和紙に御朱印を書いてもらうこともできるので大丈夫

 

御朱印はいたってシンプル

印章にはやはりシンボルである八咫烏が描かれてます。

 

そこまでたくさんの種類はないものの、お守りもちゃんとありますよ。

 

厄除けや学業授受のお守りに混じって、新宿熊野神社ならではの「やたがらす守」なんてものも!

絵馬にも大きく八咫烏が描かれているので、勝負運を上げたいここぞ!という時には願掛けしてみるといいですね。

 

新宿熊野神社の境内

神社の境内には祭神が祀られている本殿の他にもちょっとした見所がいくつかあります。

まず正面の入り口から参道へと進むと立派な鳥居がお出迎え

 

鳥居の右手側に目をやるとそこにはいくつかの石碑が

そのうちの一つ、写真真ん中左寄りにあるのが「十二社の碑」で新宿区の指定史跡にもなっている、いわば文化財です。

 

この石碑は嘉永4(1851)年に建てられたもので、当時からこの場所が池や滝が多く景勝地(今でいう絶景スポット)だったことが書かれているんだとか。

石碑の向かい側には9月の例大祭で使われる神輿を収めた神輿蔵があります。

 

写真だとガラスが反射して見づらいですが、大小合わせて10基以上の神輿がズラッと並ぶ様子は結構迫力あり!

 

そのまま参道を進むと正面には本殿

 

右手に社務所

 

左手には神楽殿があります。

 

本殿に近づいて空を見上げるとすぐ後ろには西新宿のタワーマンションがそびえ立つ

古今全く異色の建物が混在しているのが、また新宿らしい

 

本殿に向かって左側には手水舎

はじめ見た時には水が出てなくて「あれっ?」とおもったんだけど

 

近づいてみると・・・

 

おお!水出た!!笑

よくよくみると屋根の下にセンサーがあって人が近づいたときだけ水が出るようになってるみたい。

なんとも今風でエコ

 

記憶が正しければ、確か10年くらい前に本殿の改修工事をしていたはず

できたてのような感じではないけれど、ところどころ白や緑などで色づけされているところはまだまだ鮮やかさを残している。

 

境内の右奥には末社(境内にある小さな神社)の大鳥三社

 

この狛犬は本殿前の狛犬と違って腹の下がくり抜きになっていないため珍しいんだとか。

なんか犬っていうよりおじさんみたい

 

その隣にはお稲荷様(角筈胡桃下稲荷社)

 

あとはなぜか神社の境内に銅像

よく調べてみると清水長雄という方で、昭和22年から東京都議を務め、第14代東京都議会議長にもなったそうです。

 

碑文を読むともとは自宅の敷地内にあったのをここに移したと書いてあるけど、なぜここになったのかわよくわからず

 

改めてじっくり歩き回ってみると知らないことが結構いっぱいあった新宿熊野神社

緑がいっぱいで人が少なくてなんとも落ち着くいい場所です♪

 

新宿熊野神社へのアクセス・基本情報

最寄駅

・都営大江戸線「西新宿五丁目駅」より徒歩6分/「都庁前駅」より徒歩7分

・東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」より徒歩9分

・JR私鉄「新宿駅(西口)」より徒歩16分

 

駐車場

車で来社する際には十二社通り(都道新宿副都心13号線)沿いの鳥居のある入口から入り、境内の駐車スペースに停めてください。

(出典:新宿十二社熊野神社公式HP)

 

新宿熊野神社の基本情報

・住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿2-11-2

・参拝時間:24時間(社務所は9:00~17:00)

・御朱印初穂料:300円

・TEL:03-3343-5521

※婚礼に関する問い合わせは03-6304-0971またはinfo@kumano-bridal.comへ(BIKEN Bridal)

 

さいごに

都庁の目と鼻の先という都会のど真ん中にありながら、新宿中央公園と隣接しているおかげで自然も豊かな熊野神社

普段は人気も少なく静かな場所なので、ちょっとした癒しスポットとしてもオススメの場所です♪

ここを目当てに来るのはもちろん、公園に遊びにきた時にもぜひ立ち寄って見てくださいね。

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