
もともと商用車にはちょっと興味があったんですが、新しいNバンはなにやらデザインも今までの商用車のイメージとはかなり違っていてなんだか面白そう♪
と思っていたらいつもお世話になってるホンダの営業マンから「Nバンの試乗車が来たので興味があったらぜひ」と連絡が!!
もちろん即答でお願いしましたw
ということで今回はホンダNバンの外観や内装・荷室の様子、試乗してみて感じた乗り心地、見積もり価格や値引きについてまでたっぷりと紹介していきます。
スポンサードリンク
目次
ホンダNバンの基本スペック
(出典:本田技研工業株式会社 https://www.honda.co.jp)
ホンダNバンの外観と内装
外観
まずは外観からチェック!
Nバンは商用車だから勝手にボディカラーは白だと思い込んでましたが、試乗車は黒
しかもグレードは+STYLE COOLなのでパッと見はN-BOXと勘違いするほど商用車っぽくないw

真正面から見るとほとんどNシリーズの乗用車という感じ
仕事用の車独特のチープさは特にない

真横から見るとエンジンルーム以外はほぼ箱型
ドアはかなり大きいので乗降性も良さそう!

真後ろは壁のように真っ平ら
凝ったデザイン性はなく、明らかに荷物をたくさん押せられるように考えられた作りになってます。
かなり大きい“N-VAN”のエンブレムもついているので、後ろから見ると商用車っぽさがありますね。

タイヤサイズは145/80R12(LT)
商用車なので小型トラック(Light Truck)用タイヤです。

荷室
そしてNバンの一番の特徴といえばコレ!!
助手席側のBピラーがないので前後両方開けると2m近くドアが開きます。
これはスゴい!

ちなみに運転席側はピラーがあります。

今まであったアクティバンは床下にエンジンを積んでいましたが、Nバンはフロントエンジン
そのため床を低くでき、フラットにしたときはちょうど膝の高さくらいになります。


ただフロントエンジンになったことで逆に車内の全長スペースは少し狭くなっています。
とはいえ助手席も倒してフルフラットにすれば最長2.6mのスペースを確保できます。
これなら脚立とかも入りそう!


試乗車の荷室のスペースは2名乗車時で長さ1.31m×幅1.26m×高さ1.26m
最大積載量は350kg
あくまで参考だけどハイルーフ車ならビールケースはびっちり積めば40個も積めるらしい・・・!

ちなみにNバンは商用車ではあるものの、アウトドアなど一般ユーザーが使うことも考えてあるのでオプションによっては車中泊もできたりといろんなシーンで使えそうです!

内装
Nバンは商用車だから内装はちゃちいのかと思ったら大違い!
豪華な装備はないけれど、荒削りな感じはなくしっかりとキレイなデザイン

エアコンの送風口なんかもしっかり大きいのがついているので、今年みたいな酷暑でも快適に過ごせそう♪
ダッシュボード周りには物置きスペースがたくさんあるのも便利

ステアリングはシンプルなラバーっぽい素材だけど安っぽくは感じない

メーターは真ん中がスピード、左がタコメーター、そしてちょっとビックリしたのが右は液晶画面になっていたこと!

バンとはいえNシリーズだし、今時は商用車でもこんな装備も当たり前になってるんですねぇ

ペダル周りはちょっと狭い・・・
まあ軽自動車なのでこれ仕方ないですね。
ただ、操作しにくいというようなことはないので特に問題はなさそうです。

シートはどのグレードでもグレーのファブリック(布製)のみ

なんとなーく高級感というか、引き締まったような印象があるなと思ったら・・・
ルーフの内装色が黒!
これだけで一気に車内空間の印象が変わります。

でも後部座席を見るとガラッと商用車感が出てきます笑
後部座席は折りたたむことを第一に考えてあるのでホントに観光バスの補助席みたい
+STYLEだとヘッドレストもついてますが、ベースグレードのG・Lだとなし

荷室の内装は前席と違って内張もなく鉄板むき出し
この辺りは荷物を乗せるためのスペースだからこれで十分ですね。

ホンダNバンに試乗!
あれこれ見たところでいよいよ試乗スタート!

走り出してまずおっ!と思ったのが加速の良さ
試乗車はNAなのでターボ車に比べればパワーは弱めですが、それでも思いっきり踏み込まなくてもフツーの車と同じような加速をしてくれます。
ベースとなるエンジン・トランスミッションはN-BOXとほぼ同じで、それを商用車向けに少しチューニングを変えてあるんだとか
試乗の時は荷物は載せてないので車自体が軽かったですが、それでも大人2人が乗ってもモタつくような様子も一切なかったのは結構感動w
ちなみに営業マンによるとターボは比べ物にならないくらいモリモリ加速して走るそうです!
バンなのでフロントガラスも大きく視界は良好
交差点なんかでも周囲を見渡しやすく安心して走れます♪

左右のミラーも大きく後方の確認はしやすいですね。
Nバンは他のNシリーズと違ってピラーに小さな窓がありません。
なのでピラーとミラーの間に隙間を作って左右の視界を確保してます。
ほんの小さなことですが、その辺りにホンダのこだわりを感じますw


乗り心地
率直にいうと乗り心地は「商用車らしいな~」という感じです。
まずサスペンションなどの足周りは重い荷物を乗せても大丈夫なように乗り心地よりも耐久性を重視して作ってあります。
そのためサスペンションのストローク(伸び縮み)する量は少なく、段差とかデコボコした路面だと結構ダイレクトに振動と音が車内に伝わってきます。
これはタイヤが商用の耐久性をあげてあるLTタイヤなのも大きく関係していると思うので、自家用として5ナンバー登録してタイヤを普通のエコタイヤなどに変えると乗り心地はそれなりに変わりそう
とはいえ基本は商用車なのでびっくりするほど変わるということはないと思いますが^^;
ただ、僕は日頃から足の硬いうるさい車に乗っているので大して気にならなかったです笑
あと気になったのは助手席の居住性です。
一緒に乗った営業マンは発売前に車内の試乗会で運転したことはあったものの、助手席に乗るのはこの日が初めて
実際に走り出すと「シートが滑って体が動く~」って言ってました。
内装の紹介のところでは助手席の写真はありませんが、運転席側のシートとほぼ同じ形です。
見てもらえばわかるんですが、シートの座面はほぼ真っ平ら
しかも左右のサポートとかもほとんどありません。
運転手はステアリングを握っているので体が支えられますが、助手席に乗ってる人は何も支えるものがないので加減速やカーブの時に体が揺さぶられてしまうようですね。
そもそも人を乗せるよりも荷物を乗せることを第一に考えているので、助手席もあくまで補助席的な存在と思っておいたほうがいいかも?
ただ、あれこれ言ったものの車内空間は普通の道を運転している分には十分快適と言えるレベルです!
運転していて特に違和感を覚えるような変な癖もないし、しっかりエアコンも効く
少し走行音は気になるものの普通に会話するのも問題なし
商用車だと思って乗ってみるとかなり良くできてるな!と思います^^
4ナンバーの見積もり価格は?値引きはできる?
試乗したのでもちろん値段もきっちり調べてきました。
もし自分で買うなら+STYLE FUN(ターボ)の黄色だな~と思っていたので、それで見積もりを作ってもらいました。
で見積もり価格がコチラ↓

今回は商用車と自家用の中間くらいのイメージしたのでオプションは
・ナビ
・ETC2.0
・ドラレコ
・フロアマット
を選択
車両本体の価格が1,739,880円
オプションが245,861円
税金などの諸費用が162,492円
トータルすると2,148,233円です。
ちなみにこの見積もりでは4ナンバーとして登録することを想定して作ってもらったので税金面は普通の軽自動車と比べると半分くらいになってます。
これを見てまず思ったのは
高っ!!w
選んだグレードがそもそも高いのとオプションで純正ナビつけてるのである程度高くなるのは想定していましたが・・・
“商用車”と思って見てしまうと200万円越えはやっぱり高く感じてしまいますね。
もちろん選ぶグレードによって値段はまちまち
グレード別の価格表を見ると一番安いGだと119万円
逆に一番高いのはCOOLターボの183万円

高っ!!と言ったもののグレードの違いだけで60万円の差があるので、これだけでは一概に高い安いとはいえないですね^^;
むしろ比べるべきは他の軽商用バンです。
同じホンダでも先代のアクティバンは90万円台~
ライバルのスズキエブリイは95万円~、ダイハツハイゼットは92万円~と比較すると価格面ではやはりNバンは分が悪いですね。
ですが、助手席側のピラーを取り払った斬新なアイディアや一般ユーザーにも受け入れられるようなグレード設定にデザイン性を考えると単純に値段だけでは比較できないところも多いと思います。
実際、発表と同時に法人で大きなロットでの注文もすでに多く入っているらしく、ここのお店でも個人での注文ももらっているそうです。
いくら仕事で使うのがメインの車だとはいえデザインの良さは早くも評判になっているようで、多くの人が純粋に車としてカッコイイかというのも重視しているんだと思います。
なのでやっぱり車を選ぶとなると「欲しいと思うかどうか?」が最後の決め手なのは乗用車でも商用車でも変わらないですね。
値引きはできる?
営業マンとも長い付き合いなので率直に「値引きしてるんですか?」と聞いてみました笑
答えは「No」だそうです。
(本当のところはわからないですが・・・)
詳しく聞いてみると、法人の何十台という注文の場合なら大幅な値引きもあるらしいですが、1台くらいだとほぼ基本価格通りなんだとか。
というのもそもそも車の価格が100万円そこそこなので値引きする余地があまりないのが大きな理由の一つ
高い輸入車なんかだとそもそも1000万円近くすることも珍しくないので、必然的に値引きできる部分も出てくるし、値引額も大きくできます。
それに対してNバンは軽自動車で商用車
設計の段階から無駄なコストをカットしてできるだけ値段を下げられるよう作ってあるのでこれ以上値引きすることができません。
例えば、1割の値引きがあると考えた場合1000万円の車なら値引き額は100万円にもなりますが、Nバンだと10万円前後
軽商用車で10万円となると販売店からすればかなりのインパクトになるはずなので、やはり大幅な値引きは期待できないのかなと思います。
むしろ、今のトレンドとしては車本体を値引きするのではなく、残クレ(残価設定型クレジット)で分割払いにして一度に払う金額を小さくするのが主流だそうです。
もちろん営業マンとの付き合いや下取りの有無などで多少の“サービス”レベルの値引きはあってもガクッと安くしてもらえることはなさそうですね。
納期
2018年7月中旬時点での納期は約3~4ヶ月くらいだそうです。
もちろん今後の受注状況によってある程度前後することはあるものの、大幅なズレはなさそうです。
特にグレードの違いによる納期の違いもそれほどないようなので、GやLだから早く納車されるということもないですね。
ホンダNバンの評価
・カッコよさ 3
・運転しやすさ 4.5
・快適性 3
・実用性 5
・価格 3
・総合評価 75点
トータルしてみるとなかなかイイ車だな!というのが個人的な感想です!
グレードによってデザインが若干違いますが、+STYLEシリーズはポップなデザインが可愛らしくてカラーバリエーションが豊富なのがGood♪
内装は乗用車ほどではないものの、それなりに快適に過ごせるようになっているので軽商用車としては申し分ないですね。
運転してみると見た目に似合わず、ホンダらしくかなりしっかりと作ってあるのがわかります。
軽自動車ながら足周りがしっかりつくってあるので、多少硬さはありますが、ちょっとした段差くらいではハンドルが取られることなくきちんとまっすぐ走ってくれます。
商用車だけあって荷室のスペースや乗降のしやすさなどの実用性は文句なし!
さいごに
いかがでしたか?
商用車とはいえどいろんな使い方ができるのは良い意味で商用車っぽくないですね。
人気のNシリーズをベースにしているので車の信頼性も折り紙つき
ホンダが全ての販売店に試乗車を導入してることからもその本気度が伺えます!
ホンダのお店にお願いすれば気軽に試乗できるので、興味のある人はぜひ一度乗ってみてくださいね~♪