タイヤローテーションの料金や時期・距離の目安は?自分でやるやり方も詳しく解説!

車が走る上でとても重要な役割を果たしているタイヤ

でもボディや車内と違ってあまり目立たないところなので、意外と点検を見逃しがちなパーツでもあります。

「タイヤなんて一度つけたら交換までは何もしなくていいんじゃないの?」

なんて思う人も多いかもしれませんね^^;

でも実はタイヤも最初につけたときの状態で使い続けていると減り具合に偏りが出たりして、通常よりも寿命が縮まってしまうこともあるんですよ!

そこで定期的に行わなければ行けないのがタイヤのローテーション

文字通りタイヤの位置を交換する作業で、オートバックスなどのカー用品店やディーラーでやってもらうことができますし、自分でやる方法もあります。

ということで今回は意外と見落としがちなタイヤローテーションの効果、行う距離や時期・頻度の目安、工賃・値段、自分でやるときのやり方まで詳しく紹介したいと思います♪

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タイヤローテーションの効果って?そもそも必要ない?

車が好きで普段から頻繁に運転する人はタイヤローテーションをする理由を知っている人もいるかと思いますが、一方で「そもそも必要ないんじゃない?」と感じている人もいるはず。

そんな方のために、まずはタイヤローテーションを行うことでの効果と必要性を説明していきます!

 

一見すると車のタイヤは全部同じくらいのペースで減っていくように見えます。

確かにパッと見ても大きな差はなさそうですが、実は4本それぞれのタイヤで減り具合が違っているんですよ!

では、なぜそんなことが起きるのかといえば、車種により駆動方式も異なるからです。

駆動方式とは車が走るときにエンジンの力が伝わる車輪の位置の違いのことで、

主に

・FF(前輪駆動)

・FR(後輪駆動)

・4WD/AWD(四輪駆動)

の3つがあります。

当然、駆動するタイヤの方がそうでないタイヤよりも大きな力が掛かるのですり減っていくペースが早くなります

 

また、前後のタイヤですり減る場所も変わってきます

後輪はまっすぐ回転するだけなので中心に近い場所から減っていきます。

一方で前輪はハンドルを切ったりして頻繁に向きが変わるので、サイドの部分が減りやすい傾向に

(このことからFF(前輪駆動)車は特に前輪の摩耗が激しくなります。)

 

 

 

 

 

 

 

ローテーションせずに放っておくとそれぞれのタイヤが一部分だけすり減る偏摩耗が起き、同じタイヤでもある部分はまだまだ使えるのに、別の部分はすり減って交換しなければいけなくなることも。

そうなると本来のタイヤの寿命よりも早いペースで交換しなければならず、結果的に余計な出費が増えることになります。

それを防ぐためにも定期的なタイヤローテーションが必要なわけですね^^

 

タイヤローテーションをする距離や時期の目安

「タイヤのローテーションが必要なのはわかったけど、一体いつ頃やればいいの?」

もちろん車の種類や使用頻度、普段走る路面状況などの環境によって多少の差はあります。

 

ですのでおおよその目安としては「5,000km走る度に行う」と考えておけばいいですね。

もしくは半年に1度、ちょうどディーラーで点検するタイミングでローテーションするようにしておくのもアリです!

基本的には5,000kmか半年のどちらか早く到達したタイミングで行うのが確実。

『タイヤローテーションの目安』

・5,000km走ったら

・半年経ったら

のいずれか早いほう

 

タイヤローテーションの工賃・値段

タイヤローテーションを行うとき定番の方法の一つがオートバックスなどのカー用品店やカーディーラーでお願いするというものです。

もちろん費用はかかりますが

「自分で作業するのは不安」

「汚れたりしそうでちょっと・・・」

なんてときにはちょうどいいですね^^

ちなみにカーディーラーで車の定期点検をしている場合は、そのとき一緒にやってくれていることもあります。

 

工賃一覧(1台分)

・オートバックス:2,160円~

・イエローハット:3,240円~

・タイヤ館   :2,160円~

・ディーラー  :2,160円~

作業時間は15~30分程度

※店舗や自動車メーカー、タイヤサイズによって変動する場合もあります。

 

タイヤローテーションは自分でも出来る!やり方は?

↑のようにカー用品店やディーラーなどでお願いするのもいいですが、タイヤローテーションは自分でも簡単に出来る作業です。

正直、作業内容の割に工賃が高い気もするので嫌でなければ自分でやるのがオススメ!

(ただ最初は工具を揃える必要があるのでその分の出費はありますが)

ココでは自分でやるやり方を詳しく紹介していきます。

 

①自分の車の駆動方式を確認する

まずはじめにタイヤローテーションは車によってやり方が大きく違ってきます。

自分の車の駆動方式がわからない場合には車の説明書やメーカーホームページの主要諸元にある「駆動方式」のところを確認するとわかります。

(例:トヨタプリウスの場合)

1)トヨタのHPにアクセスし、プリウスのページを開く

 

 

 

 

 

2)メニューの「スペック・装備」をクリック

 

 

 

 

 

3)ページ下部にある「主要諸元表」をクリック

 

 

 

 

 

4)主要諸元表で駆動方式を確認する

 

 

 

 

(画像出典:トヨタ自動車WEBサイト https://toyota.jp/index.html)

 

②作業に必要な工具を準備する

マイカーの駆動方式の確認が済んだら、必要な工具を準備しましょう!

ローテーションで必要な工具は

・レンチ

・ジャッキ

・トルクレンチ

・輪止め

・作業用手袋 など

 

レンチとジャッキはだいたい車のトランクなどに揃っています。

ただ、積んであるものはあくまでパンクなどの緊急時に使う必要最低限のものなので、それ以外の工具は無いことも多いです。

タイヤローテーションは定期的にやるものなので、最初に買い揃えておくといいですね。

トルクレンチは1個2~3,000円、輪止めは500円くらい

カー用品店はもちろん、アマゾンでも売ってますよ(^O^)

 

③車をジャッキアップする

必要な工具が揃ったらいよいよ作業開始!

まずは車をジャッキアップさせます。

この時、ジャッキを当てる場所(ジャッキアップポイント)は車によって決まっているので、きちんとそこに当てるようにしましょう。

それ以外の場所でジャッキアップしてしまうと車の骨組みが変形したり、ジャッキが外れて大事故につながることもあるので必ず守ってください!

 

ジャッキアップポイントは車の下を覗くと↓のような突起があります。

 

 

ただ、ジャッキアップポイントは車によって形状が違うこともあるので、わからない場合は説明書で確認してくださいね^^

↓ホンダフィットのジャッキアップポイント

 

大抵の車に積まれているジャッキはこのような形をした「シザースジャッキ」というもの

操作するときはハンドルを取り付けて回すことで、車を上げ下げできます。

あまり少ないと思いますが油圧ジャッキならレバーを動かすだけなので楽です♪

ジャッキアップするときは、上げる場所の体格に位置するタイヤに輪止めを当てます。

パーキングに入れて補助ブレーキをかけておけば基本的には大丈夫ですが、あった方がより安全です!

 

④タイヤを外す

ジャッキで上げたら今度はタイヤを外します。

外すときはタイヤが地面から上がりきる前にあらかじめ少しナットを緩めておきます。

上げきってしまうとタイヤが回ってしまい、うまく外すことができないので。

 

ナットを緩めたらタイヤが地面から離れるまで上げて完全にナットを外して、タイヤも外します。

タイヤを外すときは慎重に行いましょう。

というのもサイズにより差はありますが、17インチで1本15~20kgほどとかなりの重さがあるので、注意が必要です!

 

⑤スペアタイヤを取り付けて一旦ジャッキダウン

タイヤローテーションをするときは基本的に対角線上にあるタイヤを外すことになります。

そうなると一つのジャッキでは交換することができないので、とりあえずスペアタイヤを取り付けておきましょう。

スペアタイヤは一時的につけるだけなのでナットは強く締める必要はなく、ホイールがガタガタと動かない程度に留めておけばOK!

スペアタイヤを取り付けたら一旦車をジャッキダウンしてください。

 

⑥タイヤを入れ替える

今度は入れ替える場所のタイヤと先に外しておいたタイヤと入れ替えます。

タイヤを外す手順は↑で紹介した③と④と同じ

入れ替えたらジャッキアップしてある段階で⑤と同じようにホイールが動かない程度にナットを手でクルクルと回し締めていきます。

ホイールを車に押し付けながら手で回せなくなるまで締めましょう。

 

⑦ナットを締めてジャッキダウン

ナットが回らなくなったら今度はレンチで軽く締めこんでいきます。

このとき、ナットを締める順番は次の通り

・5穴の場合

基本的には一つ飛ばした2つ目の穴を順に締めます。

 

・4穴の場合

対角線の順に締めていきます。

 

こうすることで、締めていくときに自然とホイールがきちんと真ん中に収まるようになっています。

なのでこの順番は必ず守ってくださいね!

ある程度、ナットが回らないくらいまで締め込んだらジャッキを完全に下げます。

 

⑧トルクレンチで締め込む

車を完全に下ろしたら、今度はトルクレンチを使って規定トルクまでナットを締めていきます。

ホイールのナットは締め付ける強さが決まっており、それよりも弱ければホイールが外れる、強すぎるとねじが折れてしまう恐れがあります!

ちなみにこれは友人がトルクレンチを使わずに締めすぎた結果、ネジを折ってしまった時の写真・・・

 

こうならないためにも、最後はトルクレンチで正しくナットを締め付ける必要があります。

この時、締め付ける強さは

・普通車 :10~12kgf・m(100~120N・m)

・軽自動車:8~10kgf・m(80~100N・m)

ちなみに正確な締め付けトルクは車の説明書にも載ってますよ♪

トルクレンチを規定数値に合わせたらナットを締めます。

締める順番は⑦で紹介した通り

トルクレンチは設定したトルクに到達すると「カチッ」と音がするので、鳴ったら締め付け完了!

※それ以上やると設定した強さ以上で締め付けてし舞うので要注意。

 

⑨念のためナットを増し締め

タイヤローテーションをしてから100kmくらい走ったら、再びトルクレンチを使ってナットを締める「増し締め」を行います。

増し締めを行うことでホイールがより中心に収まってくるので、より安定した走りができるようになりますよ!

また、締め具合の微妙なズレも修正できるので忘れずにやっておきましょう♪

 

さいごに

いかがでしたか?

聞いただけでは難しそうなタイヤローテーション

やり方を知って入れば自分でも行うことができます^^

本来はタイヤの偏摩耗を減らすための作業ですが、同時にタイヤの状態をチェックすることにもなるので、定期的にやるのがオススメ!

自分でも簡単にできる内容ではあるものの、少しでも少しでも不安があるならお店でお願いしましょう(^O^)

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